1 ご父母の皆様へ。授業見学をなさってください。
鈴木国語研究所では授業見学はいつでも可能です。どうぞ授業見学をなさってください。面談も承りますが、面談よりもまず授業をご覧になるほうが、「百聞は一見に如かず」の例えのごとく、実感を得やすいと思います。
面談ご希望の方はお気軽にお申し付け下さい。
2 5年生の皆さんへ
6年生は後2ヶ月あまりで受験本番という段階に入りました。5年生の皆さんはまだまだ余裕があるわけですが、その余裕のあるうちにどのような勉強をするかが、入試に合格するための決め手になります。今日はそのための勉強上の注意点を幾つか述べておきます。また、鈴木国語のこれからの授業計画を大雑把に述べておきます。乱文乱筆はお許しください。
勉強上の注意点 ここから「…です。」「…ます。」調は使いません。悪しからず。f^_^;
@ テストの点数の悪い人は、目先のテストの点数を気にしてはならない。半年後あるいは1年後のテストの点数を目標にし、今はひたすら努力を積み重ねなければならない。
努力するとは、まず勉強に時間をかけるということだ。できるだけたくさんの勉強をするということだ。
ただし、睡眠時間を削ることは、たいていの場合、意味が無い。痴呆状態に近い症状を呈するだけだ。生物としての生理的限界は「根性」などという合理性のないものによっては越えることができない。ためしに「根性」で10分も息を止めみればよい。きっとお陀仏だろう。
短い時間でたくさんのことを勉強できるようにすることだ。そういう良循環のサイクルを形成するようにする。これは思考科目と暗記科目とでは少し異なる面もあるが、基本的には、一つ一つの事項について一回にかける時間を短くして、いく度も繰り返すということだ。よく算数のテスト問題について「家でやればできるのだけど…」という人がいる。これは繰り返しが足りないということを示している。
そんなことを言っても、宿題もしなければならないし、テストの準備もしなければならないので、時間が無い。だから、繰り返すことができない、という人がたくさんいるだろう。確かに、その言い分には理由がある。特に力のない者は勉強のスピードが遅いので、宿題などをやっていると、時間がなくなるのが普通だ。しかし、これは現状を前提とした場合の考え方だ。現状自体を疑えば、他の方法も見えてくる。もし現状という前提が永久のものであれば、たとえば、ビジネスの世界において新しい企業が生まれ発展してくるということはないはずだが、前提を疑う者は新しい企業を生み出していく。勉強だって同じだ。勉強のできない者が勉強できるようになろうと思えば、前提である現状自体を疑い、変えていかなければならない。人と違う道を歩まなければならない。人と同じでないと怖いという人もいる。そういう人は現状のままに生きていけばよい。しかし、それは勉強できるようになるという可能性も放棄することだろう。
A 勉強のできない者が、ただ受身的に宿題だけをやるというようなことをしていると、形だけの表面的な勉強におちいり、少しも力がつかないということになるのが一般だ。その場合、勉強の範囲を自分のできる範囲に限らなければならない。たとえば、A・B・C・D・Eという五つの事項が宿題に出たとしよう。この場合、このすべてをやる必要はない。力のない者は、たとえば、A・Bだけをやるというように自分のできる範囲に勉強を限定し、その範囲だけは必ず満点が取れるようにする。永遠に忘れないくらいに勉強する。このように勉強の範囲を限定するのは、勉強の核を作るためだ。こうした勉強の核がいくつもできてくれば、たとえば半年後に再び残りのC・D・Eをやったときに、さしたる苦労もなくすっと頭に入れることができる。これが実のある勉強、身につく勉強である。
もちろん、このような勉強をした場合、テストの点数は一時的には悪くなるかもしれない。最悪という状態になるかもしれない。しかし、半年後に復活するのみならず、急成長を遂げればよいではないか。今、目先のつまらぬ利益にとらわれて、大きな目標を見失うのは犬畜生のレベルだろう。人間は他の動物と異なり「遠望」「遠謀」を持つことができるはずだ。
なお、こういう勉強方法自体、自分のものにするにはある程度の試行錯誤期間が必要になる。だから今から初め、今年の6年生の受験が始まるころまでには一応の勉強方法として確立しておく必要がある。
塾の授業なども集中して聞き、一つも聞き漏らさない。人の発言や音読も自分のものにしてしまう。これも短い時間でたくさんの勉強をするために必要なことだ。この点については、何度言っても馬の耳に念仏の人がいるので、個別に、本人・ご父母との三者面談をしようかと考えている。
鈴木国語の目標と目標達成のための計画
6年生の終わりの時点では、普通の高校生では、太刀打ちできないほどの力をつける。
どこの中学へ入っても、国語はトップというレベルを確保する。
こうして合格を勝ち取る。
→そのために、言語を手段とする論理性を鍛える。
→そのために、記述中心の分析も問題を中心に授業を進める。ただし、選択等についても充分にトレーニングする。
→そのために、「無理なく 無駄なく」のもっとも合理的な過程踏むことを目指す。
* ここから「…です。」「…ます。」調にもどります。悪しからず。f^_^;
@ これから来年の4月までくらいの期間、次第に文章のレベルは高くなっていくでしょうが、緩やかな階段を上がるようにトレーニングしていくので、皆さんは余り難しくなったような気はしないでしょう。この段階ではテストの点数は余り伸びないかもしれません。別に無責任な授業をしているわけではなく、皆さんの脳みその田んぼを耕しているにすぎません。
入試に必要な文法はこの時点までで一応終わっています。あとは10回ほど手を変え品を変えして繰り返し定着を図ります。
知識についても8割方は終わっているといえるでしょう。しかし、余り知識偏重にならないでください。
漢字は2月から40問に増えます。
A 来年の4月ころから夏休み前までの期間、長さも内容もかなりヘビーな文章に取り組んでもらいます。ただし、難しい文章はいくつかに分け、かつ、必ず基本に分解した上で読解し、その後で総合テストをするという形をとりますので、やはりむずかしくなったという感じはあまりしないかもしれません。
この総合テストもそうですが、知識の分野での、スピードの訓練もします。知識問題は見たら瞬間的に答えられなければなりません。必要な時間は答えを書く時間だけです。5〜6秒で1問。ちなみに、このスピードの訓練ができるのが集団授業の魅力です。
この成果を試すためと、大きな試験に慣れるために、7月には四谷合判予備などを受けることをお勧めします。それまでにも皆さんはすでにたくさん試験を受けているでしょうが、節目としての意味を持たないような試験は本当は受ける意味がありません。受けてはいけないとも言いませんが… ここがビミョーなところです。f^_^;
B 夏期講習中は、4月〜5月の時期よりもやや簡単目の文章を読みます。マラソンで言えば中盤の走りのように一定ペースを維持します。一般の塾は夏休みが飛躍のチャンスだというようなことを言います。これは暗記的な面や算数などについては当てはまるかもしれません。しかし、そのためにはそれなりの方法による対応が必要であることは言うまでもありません。が、それはともかくも、国語に関しては、夏休み前の力がしぼまないように維持することが課題となります。というのは、飛躍のチャンスといわれる夏休みに国語の力をほとんどゼロにまでボケさせてくる人がいるからです。
C 9月以降は、再びレベルの高い文章にもどり、分解と総合テストの方法・スピード・トレーニングなどを通して、12月初めの合否判定テストでは偏差値67超の人が幾人もでるようにしたい。
D 冬期講習はやや簡単な文章に戻し、総復習をします。
E 1月は、可能な限り授業時間を設け、総仕上げをします。
一つの仕事を完成させるように君たちといっしょにがんばりたいと思います。
なお、毎年1月には、卒業生に一生の友とすることができるような本をプレゼントしています。
本文トップへ
|